働く年代のうつ病(その2)
2014.11.02
カテゴリ:診療
働く年代のうつ病(その2)
脳を休めるとはどういうことでしょうか?
身体が疲れたときには?
横になる
眠る
マッサージ
ストレッチ
温泉
などなど
では、脳を休めるために・・・
身体を休めることは悪いことではないでしょう
しかし、それだけでは脳は休まりません!
例えば、
横になりながら仕事を続けたり仕事のことを考えていたりしたら・・脳は動いています・・
しかも、
それがうつと関連する物事であったならば、横になっていてもうつは進行してしまいます。
そうです、うつ病を改善するために脳を休ませるとは、脳を癒す必要があります。
何も考えられないような重度のうつ状態では、一時的に社会と切り離すことが必要で、すなわち入院のような環境に身を置くことが最良でしょう。
うつの発病と関連すること(例えば仕事)を考えると頭がごちゃごちゃしてしまう程度の場合は、仕事から完全に遠ざかることが必要です。
ただ休職するだけではいけません!
仕事を意識しないことです。
本来うつ病は上手に回復すると、もともとのその人の能力が戻る病気です。ですから、会社やご家庭の方々にお願いがあります。
治療期間の前半に、発病に関連した事柄を意識しないですむ時間を、ぜひとも患者さんたちに作って上げてください。
よろしくお願いします!