お盆明けとうつ病
2013.08.20
カテゴリ:診療
お盆明けとうつ病
1週間ほどの盆休み明けの昨日と今日、
うつの方が続けて受診されました。
それまで必死に頑張っていて、しばらくゆっくりしたら
何とかなるだろうと思い、休みに入りました。
その時点で、もう既にうつ病は発症していたのです。
うつ病になったときは休むのが一番です。
けれども、身体を休めるだけではいけません。
「脳」の休養が必要です。
手を使いすぎて関節が炎症をおこしたときは、薬を使いながら手を動かさないようにします。
脳を使いすぎたときは、抗うつ薬や気分安定作用のある薬をのみながら、頭を使わないように休んでほしいのです。
会社や家族のことなど繰り返し考えてはいけません。考えなくともよい環境に身を置いてください。
それでも最初は些細なことをきっかけに考えてしまいます。そのうち薬の効果も手伝って無理に考えなくても良いことに気づきます。
考えなくても良くなると、次に不安が軽減し、こころが安定化します。すると、これまで大変気にかかっていたことも解決できるのではないかと思えるようになるのです。