睡眠障害とうつ 生活リズムの大切さ
2013.10.04
カテゴリ:診療
睡眠障害とうつ 生活リズムの大切さ
うつ病の身体症状(うつ病の症状には気分の変化など精神的症状と自律神経症状など身体症状があります)の一つに食欲低下や睡眠障害があります。
これら睡眠障害や食欲低下は生活のリズムとも関係しております。
また、睡眠障害と食事摂取の異常は互いに関連し合っているようです。不眠がちであると食欲は亢進しますが、全く眠れない日が続けば食べる気力も失せることでしょう。
うつ状態の結果、不眠がちになったり食欲が低下することはもちろんですが、近年は、抗うつ薬治療などでうつ病が軽快した後もなお睡眠のリズムを取り戻せない方が、比較的若年の方に多いように感じます。
このような方は合わせて食生活も不規則であることが見られ、食欲は十分ではないものの食べられないわけでもないのに食事が後回しになってしまうようです。
栄養のバランスが悪いとうつが再発しやすくもなりますので、せめて2食は食卓で食べていただくよう説明をします。ほとんどの方は私の提案を素直に受け入れていただけます。すると、顔色はよくなりエネルギーが湧いて、睡眠リズムも安定化し睡眠導入剤は次第にいらなくなるのです。