MSPA研修に行ってまいりました!
2017.11.30
カテゴリ:診療
MSPA研修に行ってまいりました!
MSPA(Multi-dimensional Scale for PDD and ADHD)とは京都大学の船曳康子先生を中心に開発された、発達障害の特性の程度と要支援度の評価尺度です。
これを用いて自閉スペクトラム症や注意欠如多動性障害における特性の適切な評価を行うためには、MSPAをよく知り使いこなせるようになることが重要です。
MSPAを用いることで発達障害(自閉スペクトラム症・ADHDなど)の特性を「コミュニケーション」「集団適応力」「共感性」「こだわり」「感覚」「反復運動」「粗大運動」「微細協調運動」「不注意」「多動性」「衝動性」「睡眠リズム」「学習」「言語発達歴」の14の項目に基づき多面的に評価することができ、その結果をレーダーチャート図にて一目で確認することが可能となりました。
今回の研修会で得られた最大のものは、MSPAを活用することは、患者さんと十分に話をして生活歴や生活背景を積み重ねる作業を行うことだということなのです!単にアンケートや問題の解答から導き出されるものではなく、患者さんの過去の生活史がレーダーチャート図に反映されると言っても良いかも知れません。
今後、当院に於いてはこのMSPAを最大限に活用し発達障害やADHDの方との語り合いを通して治療を行う治療計画を進めていきます。