働く年代のうつ病(その1)
働く年代のうつ病(その1)
うつ病を発症する背景には、通常いくつものストレスが見られる場合が多いと思います。
しかし、比較的若い方から中年期の方の場合、仕事関連のストレスがより深く関わっていることが多いのです。
その中にも色々なタイプがあり、①大変頑張り屋で生真面目であるために自分で仕事を抱え込み、とうとう最後には疲れ切ってしまうひと、②自分のペースが作れずに戸惑っているうちに仕事上のトラブルが生じてどうにもならなくなった人、③社会に出て上下関係の理不尽さにいらついているうちにプライドが傷つき出社困難となる人など、他にも色々なパターンがあるように思えます。
これらの人々に共通するものは、脳の疲れであると思います。ストレスが続き自分で処理できなくなってきた時は脳の動きが悪くなった状態なのでしょう。まるでノートパソコンで数種類以上の仕事を一度に処理しようと試みたときに、画面の動きが悪くなる現象とよく似ています。
上にあげたタイプの中でも①に相当する、頑張り屋でこれまで他人に相談することなく何でも1人で上手にこなしてきた人は相当に脳が疲れているような印象です。③の人は仕事に関わる脳は拒否反応が出やすくなっているものの、それ以外のことについては余力があるようです。
何れにせよ、うつ病は脳の疲れと深く関わっており、身体の疲れを癒すのに休養が必要なように、脳の疲れをとるときにも休養が必要なのです。
ただし、脳の疲れをとるときには大切な注意点とコツがあります。